飼料用米と主食用米ではいくら位金額に差が出るのか計算してみた
2015/02/19
今年は飼料用米作る農家が増えるよって話をよく聞くようになったので、主食用と比べてどのくらい差が出るのか計算してみました。
まずは主食用米
例として、B銘柄辺りの相場で計算してみます。それと計算が楽なように1反=10アールとします。
27年産の相場は1俵1万円前後でしょうね。高くて11,000円って所じゃないかな?
1俵1万円として計算する事にして、26年産の主食用米平均反収は530kg。俵にして8.8俵なので1反(10アール)88,000円。
直接支払い交付金が10アール当たり7,500円。
合計で95,500円。1俵に直すと10,852円ですね。
ナラシ対策に加入していればもう少し増えるかも。
飼料用米は
飼料用米の価格は輸入トウモロコシ価格を参考に25円~30円/kgで取引されているそうなので、とりあえず30円/kgで計算します。
(参考資料:飼料用米に関する日本飼料工業会のメッセージpdf)
主食用の品種で作った場合、反収は同じく530kgならば530×30で15,900円。
8万円の助成金が付いて95,900円。直接支払い交付金が7,500円。耕畜連携助成が13,000円。
合計で116,400円。1俵に直すと13,227円。
また、多収穫米を使用して反収を680kg以上収穫出来れば、助成金の交付額が最大の105,000円+多品種取り組みへの交付金12,000円が付き
20400+105000+7500+13000+12000で157900円(10アール)となります。
反収680kgなので1俵に直すと11.3俵。
1俵価格は13,973円となります。
1俵当たりの価格差は
2500円から3000円といった所ですね。
結局のところ
これだけ差があれば飼料用米を作るわな!って感想ですね。
裾物産地なんかは飼料用米作った方が断然儲かるでしょ。
籾のまま出荷する場合は農薬問題とかもあるみたいだけど、玄米出荷ならふるい下も混ぜて問題なしみたいだし、カメ・胴割れも気にしない!
なんて素敵なんでしょう。
補助金が出続ける間、または1俵14,000円以下が予想される場合は飼料用米で決まりですね。